モントリオール KIZUNA (旧「絆 ジャポン」) 活動主旨


2011年3月11日の東日本大震災は、ここカナダのケベック州にいる日本人にも忘れられない日となりました。 故郷にあのような大災害が襲い、それを現地のテレビ画面で見ることになるなど誰が想像したでしょう。多くの日本人や日本に関わりのある人たちが支援活動を始めました。 その中には、モントリオール日本語センター(子供に日本語と日本文化を継承させたいと願う親によって設立された非営利日本語教育機関)の関係者もいました。モントリオール KIZUNA は当初「がんばろう!日本会」として、そこに子供を通わせる教員と保護者の有志により2011年4月9日に発足しました。

震災から一年を機に、モントリオール日本語センターから独立し、「絆ジャポン」 とし、そして震災から7年を前にして2018年1月に 「モントリオール KIZUNA」と名前を変えました。 

活動の目的は、安全なモントリオールに住む私たちが被災地特に福島県の放射線と共存せざるを得なくなった人々の現状を知り、共に考え、今すぐここから直接できることは多くはないでしょうが、心は福島や、避難先や移住先で今を生きている人々に寄り添い、できることから、できる人が、できる時に、それぞれのライフスタイルに合った形で、啓蒙活動を含めた支援活動を末永くしていくことです。そして被ばくの問題は日本や福島だけの問題ではないことも共有したいです。ウラン鉱山があり、原発推進、マンハッタン計画(原子爆弾計画)に関わったカナダからの視点。そして移民の国カナダの中でもフランス語圏のケベック州モントリオールという街にすむ生活者としてどのようにこの問題をうけとめて、関わって行くのかみなで考える場を提供できたらとおもいます。 そして知識と意思を持った個人がこのモントリオールという日本人が少数派の社会で暮らす日常で日本人以外へもそれを伝えて行くことです。

親たちが立ち上げた会です。日本の子供たちの未来を考えるということは、私たちの子どもも含めた世界中の子供の未来につながり、そしてそれは日本だけの問題ではなく、全ての大人たちの責任であるということも共有していきたい意識です。
また、親のみでなく、さまざまな立場の意思のもつ個人や団体とつながり、自由な発言、発想で参加型の集まりとなっていくことを願います。


代表 橋爪亮子

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